からくりからくさ

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からくりからくさ (新潮文庫) からくりからくさ (新潮文庫)
梨木 香歩新潮社 2001-12
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りかさん (新潮文庫) りかさん (新潮文庫)
梨木 香歩新潮社 2003-06
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梨木香歩著

  今、2回目の読書にかかっています。…ってことは…つまりそう、この本買いました。梨木さん「家守綺譚」に次いで2冊目のお買い上げです。 で、すでに「りかさん」も買ってあります。 最近ではまれな現象です、上橋さんに続いてですから…私にとって。 この作品も好きでしたね。 一生色あせないで続けていける何かを見出した人って二十歳そこそこでも大人なのね? このりかさんの在る家で蓉子さんと暮らし始めた乙女たちはすでにそれぞれにしっかりした揺るぎない個性を持っているように見えます。あのころの私にはまだ自分は無かった。そう、こう生きたいという、か細い柱さえも持っていなかったし独り立ちさえしていなかった。 それなのにカルテッドを奏でるこの女性たちは…そう年齢的には乙女なのに一人前の女性の趣で…それぞれに揺らぎも恐れもあるだろうに…立っている!自分になっている。そのうらやましさに覆い尽くされてしまった。 たぶん一人一人が別々に生活していたらこうはならなかっただろうとは思う。この4人+りかさんが集中した結果の色合いが生み出す強さなんだろうけれど。そしてこう、必然的に?生み出された雰囲気が羨望のまとなのだ。 それに彼女たちがひきつけられ邁進していく仕事! その古典的な輝き! 梨木さんの世界だ。 染め、紡ぎ、織り…仕立て上がっていくなにか。

この蓉子さんの家で起こるすべてのこと、話される会話のすべてに満ちるもの、りかさんに主催される連綿としたもの。 そして古いおばあさんに充たされていた家から4人の女性と赤ちゃんが奏でるに違いないハーモニーを感じさせる新しい家への変化。 この扉を開けさえすれば、いい年をしていまだに柱のない私にもこのうら若きしっかり道を見ている女性たちに触発されるものを何かしら見つけることだろう。 もちろん、彼女たちの道には曲がり角はあるだろうけれど…それさえが彼女たちには…素晴らしいものじゃないの? 

狐笛のかなた

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狐笛のかなた (新潮文庫) 狐笛のかなた (新潮文庫)
上橋 菜穂子新潮社 2006-11
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上橋菜穂子著 

「獣の奏者」シリーズも「守り人・旅人」シリーズもものすごく楽しく読めて…他にもこの作者の本を読みたいと図書館で探したら、この本を見つけました。この作品は日本のそう…何時代にあたるだろうか…戦国?いや妖怪が闊歩していた室町時代?…時代は特定できないまでも日本の情緒があふれた時代ファンタジーだった。 私が読み落としただけかもしれないけれど。戦国入口の管領の争いのイメージだろうか?なんて、考えたのだけれど、本当のところそれはどうでもいいので、異能の持ち主である少女とこの世とこの世ならぬあわいに生まれて心ならずも虜になった霊狐の不思議な物語だった。野火と呼ばれたあの狐君…あの真情!あんな心を持つ男の子?女と生れて心疼かない者はいないよね。そして結界や妖術の世界。そうちょっとロマンチックであまやかで健気なファンタジー。少女のころに読んだら心躍ったろうに…なんて醒めたようなことを言ってみてはいるが…実際はこの年になっても私はこういうものに心躍る。魔法が好きじゃない子供なんているはずがない。 ファンタジーやミスティックなものを読むたびにこういう作品がいまだに好きってことは…私は大人の顔をして…おばあさんになりかかっていて…なのに成長していないってことか?…大人びた顔をしようとして…ウソだよ、私はまだこういう作品を楽しめる自分が本当は好きなんだ。 「スイスのロビンソン」を神田の古書店で見つけてニコニコ顔になる自分が。

外科医須磨久善

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外科医 須磨久善 外科医 須磨久善
海堂 尊講談社 2009-07-23
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海堂尊著  この本をてっきり小説だと思って予約していた・・・ら、西田敏行さんが須磨さん役のTVドラマで先に見てしまった。NHKのプロフェッショナルでも取り上げられた現役心臓外科医さんだった。 それを知ってから読み始めたので・・・なんかちょっと久しぶりのちょっと変わった偉人伝を読んでいるような気になった。「70にして矩を越えず」という言葉があったけど、この先生はお若い時から軽々と矩を越えて自分の道を歩いていかれる。 その自分を自然に貫いていくところを凄い!と、思って読んでいた。 心臓病で手術が必要になったら、是非おねがいしたいものだ・・・とそれこそ自然に思ったが・・・していただけるのはよほど幸運な人だけだろうな。 患者は物凄く多いのだし、先生は一人なんだもの・・・と悲観もした。願わくば先生の手を沢山の後進の指導に染めていただきたい。 このような先生を沢山持てる国にしていただきたい。と、勝手なことばかり考えて・・・社会になんの貢献もない自分を省みたのです。たまには、ほんのたまには、こういう啓蒙書?を読むのはいいな。 たまじゃないと自分が悲しすぎるもの。 でもとりわけ若い人に読んでもらいたいな。海堂さんには若い読者がいっぱい付いているのがとても心強い! 

プロジェクトX 挑戦者たち Vol.15 奇跡の心臓手術に挑む [DVD] プロジェクトX 挑戦者たち Vol.15 奇跡の心臓手術に挑む [DVD]
国井雅比古NHKエンタープライズ 2001-12-21
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五郎治殿御始末

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五郎治殿御始末 (新潮文庫) 五郎治殿御始末 (新潮文庫)
浅田 次郎新潮社 2009-04-25
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浅田次郎著

江戸から明治に移り変わる激動の時代。その時代においてきぼりにされたような武士の姿を描いた短編集6編。
浅田さんは本当に凄いストーリーテラーだ! 改めて感嘆しつつこの6作を読んだ。 この武士たちの生き様をすべて肯えるわけは無いのだが、その描き出された心模様は心に忍び込んでくる。
特に「椿寺まで」の小兵衛と新太の二人には素直に泣かされた。
そう、こういう時代にこういう星の元で生まれたなら・・・こう生きていく男たちに心を惜しむまい。そう思えるほど生き様がいじらしく男らしい。 男ってこういう見事ないきものだったんだねぇ・・・って 周五郎さんの小説の中ではおなじみだったような男達だわ。それなのに本当に久しぶりに出会った様で、感嘆してしまった。
「五郎治殿御始末」 曽祖父のスケに語る父五郎治殿の生きた道をその力があれば私も朗読で語ってみたい。そう思うほど真っ向からのめりこんだ。最後の御始末では私も笑い泣き。 「苦労は忘れてゆかねばならぬ。頭が忘れ、体が覚えておればよい」 はい、胆に命じます、と私は答えていた。「己の身の始末は決して逃げず、後戻りもせず、能う限りの最善の方法で」見事に老後の指針じゃない?
「西を向く侍」は「西向く士・・・二、四、六、九、士(11)月」小の月の覚え方。いったい何時習ったのだろう?完璧に身に付いたこの覚え方を。その覚え方を成瀬勘十郎に負っていたとは。
この知識人の潔い消え方とともにこの名を記憶にとどめるべきか。
残り3編も笑いとともに心にしみこむ情を見事に綴って・・・上手い!なべて後味のよい、読み終えて満足の吐息の出る作品群でした。
満腹だ!

コロヨシ!

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コロヨシ!! コロヨシ!!
三崎 亜記角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-02-27
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三崎亜記著

三崎さんの作品を読んできているが・・・これにはちょっと肩透かしを食わされた・・・というか、意表を突かれたといったほうがいいだろうか? 確かに三崎さん独特の今では見知った世界ではあるのだし、例えば「この町の地図を」と言われれば、あそこに港があって・・・居留地が・・・と、おもいっきり漠然ではあっても思い浮かべられるような世界でまたもや物語りは進んでいく。・・・のだが?
そして掃除というスポーツに驚かされ、それは一体どんなスポーツだろうと・・・心躍らされたのだが。 実際描写される掃除というスポーツは目くるめくスピードと形態と競技という姿とを持っているらしいのだが・・・その実態は海の向こうの漠然とある居留地くらいにも絵に描き難い。
ただこれを他の高校に部活のあるスポーツに入れ替えてしまえば・・・その世界はたちまち平板に、もっともよくあるスポーツ物の王道にポタッと落ちてしまう。他のスポーツよりただただ鮮やか過ぎるめくるめく華やかさと異国っぽさをを持っているだけで? 
でもそれではこの小説は楽しめない。 スポーツものにしてしまうと部活の先輩後輩、切磋琢磨する競いあうよき仲間達、意外なライバル、ほとんど漫画のスポーツ根性ものに堕してしまう。
いや国技だったのだ? 活動制限スポーツなのだ。そこに謎があり、見せ場がいや聞かせ場があるはずなのだが・・・? そしてそこが三崎さんの世界のはずだ。
だから多分この小説はいかに競技としての掃除を表現できるか?にかかっていたのではないかと思う。今まで読んだこの作者の世界の中では世界が若すぎたのかもしれない・・・それがちょっと私の感興の今ひとつ盛り上がらなかった所以ではないか・・・と思っている。
しかしこの作家の作品らしく?気持ちの良い世界ではあるのだ。
でも不思議も驚きも意外も新鮮な物はあまり感じられなくて、ちょっと寂しかったかな?

結婚貧乏

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結婚貧乏 (幻冬舎文庫) 結婚貧乏 (幻冬舎文庫)
平 安寿子 春口 裕子 三浦 しをん 内藤 みか 宇佐美 游幻冬舎 2005-06
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八作家による八短編集。
我ながらつまらない本を図書館から拾い上げてしまった・・・なんでだ? 三浦しをんさんの作品が載っていたから。 ただそれだけに過ぎない。いや、ヒョットすると今・・・年金生活者になって、私の生活結構それなり貧乏! いろいろあらあなね?ってとこだから。 
他は・・・松本侑子さんは知ってるか・・・ってくらい。「赤毛のアン」関連でね。この人小説書いているんだ? 読んだことの無い作家が殆どだったから、面白い作品があれば、その作家の作品を探して読む気は十分あったのですが・・・収穫無し。
当然三浦さんの作品から読み始めて・・・三浦さんの「神去なあなあ日常」もまだ記憶に新しい今・・・この作品は・・・っと2003年刊行?・・・ってえと、神去より以前の作品ね? 
でも、木とか森とかに対する興味は以前から持っていらしたのね?と思いました。 そしてこの作品だけが読んでいて気持ちのいいものでした。
女って露悪的? 自虐的? 露出感が不愉快な作品もありましたから、あとの作品は誠に勝手ながら却下します。 といっても、今の女性たちは本当に自由に男性と平等になれているのかな? やっぱり隔たっているんだな・・・ということがなんとなく感じられて痛ましいです。女ってこんな不愉快な生き物だったかしら・・・いやいや決して。
彼女達の置かれている立場が哀れなだけなんですか。
しかし、松本さんの作品には驚かされました。 先年NHKで松坂慶子さんと「英語で読む赤毛のアン」?とか言う番組に出ていたあの人でしょうか? ただ単にギャップに驚いただけなんですけれど・・・作品は評価以前みたいな?ですけど。 こんな感想書く暇があったら・・・全く・・・ですよ。

ころころろ

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ころころろ ころころろ新潮社 2009-07-30
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畠中恵著

「しゃばけ」シリーズの8冊目。 え、もう8冊も? って、順番通りではないけれど読んでいます。まだまだ続くのかな? 殆ど癖になりかけています。
先だって「まんまこと」シリーズの2冊目を読んで少々迷い始めたところですが・・・やはり少し力の入れ方が違うのでしょうか?「しゃばけ」シリーズの方がいいようです。
8冊目ともなると、何度も何度も繰り返される状況説明がうっとうしくもなりますが、また作家の使いたい御馴染みになりすぎたお気に入りの言葉に時としてうんざりもしますが、それでもこのシリーズは楽しいです。     若旦那と仁吉と佐助の作り出す雰囲気がお気に入りになってしまったからでしょうか。出てくる妖たちのかもす面白さがおいしいんですか。 なんてったって破天荒な設定が何より楽しいのですね。 だから物語りも時空を越えて何でもありに出来るところが強みです。 どんな不思議なお話を長崎屋チックに描き出してくれるかと期待できます。 中の1話がこけても次はきっと大丈夫と思って読みふけります。 今回はのんびりと哀愁の漂った生目神様がなかなか!  いつもどおりのほんわか着地も決まった?ようで・・・結構!でした。
「けじあり」=怪事有りはちょっと辛かったけれど、佐助さんの前世かとちょっとドキドキ期待しちゃいました。この兄やたちの組み合わせが大好きなんです。

獣の奏者

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獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫) 獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)講談社 2009-08-12
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上橋菜穂子著

Ⅰ、闘蛇編
Ⅱ、王獣編

Ⅲ、Ⅳ、も出版されているようですが、今のところⅢ、Ⅳは130人待ちで、何時手に入るか分かりませんし、この2冊で一応物語としては十分終っているような気もします。
友人から年末に「正月用に借りてきた」メールに続いて、あけましておめでとうメールに続いて「夢中で読み終えて・・・面白くて面白くて最近稀な読みふけり方をして・・・図書館でこの作家の手に入るすべてを借りこんできた!」と。
本の虫の彼女の「ファンタジー好きのあなたには絶対お薦め!」でした。ただ静岡では棚から拾える上橋さんの本。調べてみたら江東区では長い「待ち!」
とりあえず手に入ったこの2冊ですが、本当に読み始めたら・・・もう夢中でした。
すでに私の中では「ロード・オブ・ザ・リング」に次ぐ傑作!です。上橋さんは当然沢山のファンタジーを読んでこられたのでしょうが・・・過去の沢山の作品の上に素晴らしい物語を構築なさったと万歳気分です。日本にはこんなに素晴らしいスケール感もあるファンタジーは無かったなとさえ思います。って、実は私はあまり日本の作家のファンタジーは読んでいないんですが。
その世界に引き込んでくれる力さえあったなら、ファンタジーに関して書く感想は要らないと思っています。
そしてこの作品は覗き込む私にこの世界この王国を目に見せ感じさせ生きさせてくれる力を十分以上にもっていました。5感すべてにこの世界もこの世界に住む人も動植物全ても社会さえも、あらゆる物にリアリティを感じさせてくれました。この世界の片隅で生きられると思いましたね。そしてこんな小さな力ながらもエリンを支える助けになりたいと願いましたね。それで十分じゃないですか?
わたしはこの世界の一人になりました。この王国の良い面も悪い面も私は愛し始めています。この後私の心の中でこの王国はどんどん広がって厚みを増していきそうです。草木一本まで私は見分け、色を付けるでしょう。凄いロマンスです!
そんなわけで・・・これを書いている間に、Ⅲ,Ⅳを待つ余裕は無くなったかもしれません。・・・ああ、でも文庫はまだ出ていないのかな?勿論最初に書いたようにこれはこの2冊で十分だとは思います。実際その後は、私の頭の中でうまれつつあります。 でも・・・この作家によって書かれたなら・・・エリンのその後もリランとのその後も・・・王国の全ての人々のその後も・・・当然王国そのものも、その後も私は知らねばなりません!
どうやら久しぶりに買い揃える本に出会ったようです!嬉しい!!!
ここまで描いたらまたメール。「『守り人シリーズ』も読み始めたら面白いよ。」
困る!この作者いっぱい作品があるんだってことに気付いて驚いたところなんだから。

ガールズ・ストーリー おいち不思議がたり

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ガールズ・ストーリー ガールズ・ストーリーPHP研究所 2009-12-03
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あさのあつこ著
 

あさのあつこさんはこのところよく新聞や映画の原作でお名前にお目にかかるようになりました。何かのアンソロジーかで読んだことが有るかもしれませんが、この作家の本を選んで読んだ記憶はありません。現代の青少年もの、スポーツものという印象を受けていたので無意識に敬遠していたのかも知れません。ところがなんと時代物がありました。時代物好きでもあるし、必要にも迫られているし(サークル活動)それなら・・・と、手にとって読み始めてびっくりしました。 直ぐ「霊験お初捕物帖」を思い出したからです。霊感ものはよくありますから一概には言い難いのですが、ちょっと類似の感じが強いように思われました。二番煎じ的なつまらなさが先に来てしまったのが惜しいと思います。 題からいっても?時代劇の物語世界にいろいろとっつきやすそうなものをごった煮して噛み砕いて青少年向きにもなるようにという感じでしょうか。おいちの性格がなかなかきっちりしているのでなお更がっかりです。謎を残しているので多分続編が出るのでしょうが、せめて物語にオリジナリティを期待したいと思います。
最近私は高田郁さんの澪さんのシリーズに填まっていますが、やはり独自のものがあるのは読む楽しさが倍増します・・・ね。

こいしり

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こいしり こいしり文藝春秋 2009-03-27
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畠中恵著

「まんまこと」シリーズ?2。 これも長いシリーズになるのでしょうか? なにしろ人気の作家さんで、「しゃばけ」シリーズも出たと思えば図書館予約は数百人待ちが当たり前。 「まんまこと」の二作目が出たと知ってから今まで太分待ちました。ちょっと惰性で新しい作品が出たらしいとなると予約している気配があります。
で、待った甲斐は?と考えながら一話目を読み始めたのですけれど・・・う~ん!なのです。
手馴れてどんどん薄くなっていってるよーって印象を最初受けたのですが・・・この薄さが気持ちいいといえば言えるのですねぇ。馴染みの風呂屋で気持ちよく・・・ってところ?
その証拠に?また次作が出たと知ったら多分予約するでしょう。
なんだろねぇ・・・とお気楽に私も構えずに読んで・・・はい、お終い!なのです。う~ん、考えると時間を無駄にしているようにも思えてくるのがつらいのですが・・・って、やっぱりそう思う自分が確かに一方に居るのですね。
ところがどっこい、また言いますが、お気楽に人情を味わい、何かを実にうまいこと解決するってわりかし楽しいんですよねぇ・・・と、まぁ、これが感想です。いやいや世間にはいやな事件もありますが、いい仲間といい環境といい心がけを持ちたいものですねぇ・・・そうすれば・・・鬼に金棒ってところです。

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