マスカレード・ホテル マスカレード・ホテル
東野 圭吾集英社 2011-09-09
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東野圭吾著

予約してから…かれこれ…どのくらい経ったか…で、プラチナデータ―に続いて到着。 前作はまずまずと評価したのだが…これは面白かった。まずまずは無し。
ホテルマンの凄い人っていうのは…ざっと…TVドラマや本や映画や…色々いたなぁ…という感じは否めないが、やはり凄いなぁ…と思わされた尚美さんにして…人間はやっぱり読み切れないものなんだと低レベルで私は感心している。 それじゃドラマは始まらないんだった。 この作品は新田刑事とホテルマン尚美さんのフロントでのやり取りが人の見方を示唆していて面白かったことに尽きるかも。 二人の努力、新田さんの成長?が読みどころだった。 マスカレード、仮面舞踏会、仮面をかぶる、仮面をはがす、仮面をかぶらせる…なるほどなぁ人間を描くのにやっぱりホテルは最高の舞台なんだと改めて思わされた。 二つの立場が相克するところに加えて、いつどのように犯罪者が現れるのかという期待が相まってスリルがあったな。 だからいつの間にか犯人の姿はどうでもよくなっていたのかも? だって犯罪のからくりより結局は二人のやり取りの方が楽しめちゃったのだもの。 これって犯罪捜査物を読むにはどうなのかな? 疑問は残るけれど…またしても容疑者Xには届かないことは確かだけれど…まいいんじゃないの?面白く読めたもの…と、思っている私です。 ホテルを舞台に使って、駄作はあり得ない…ってことで。 つまり読んでいるときほど書き始めて見たらそれほどじゃなかったのかなぁという気もしてきたってところです。