笑う招き猫 (集英社文庫) 笑う招き猫 (集英社文庫)
山本 幸久集英社 2006-01-20
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山本幸久著

「カイシャデイズ」「ある日、アヒルバス」「凸凹デイズ」に次ぐ4作目。これを返したら、またこの人の作品を探してこようと思っています。
やめられません、ここまで読んで1作もはずれが無いのですから。
いい本とか、役にたつ本とか、強烈な何かを得た本とか、まぁ色々な本がありますけれど、こんな心のありようの「ほどの良い」本って・・・最近では希有!
好きな作家はどんどん増えつつありますし・・・ホントを言えば昔から好きな本をまた読み返したい・・・っていうのもあるんですけれど。父じゃないけれど、「一日一日日が短くなって、できることがどんどん減っている。読みたい本が山済みなのにTVなんか見ていられるか?新聞も隅から隅まで目を通さなくともこの年になれば、ニュースを知らないでも生きていける」全くごもっとも!88歳と61歳が同じこと思ってどうするの?と、思うけれど、本当です。
最近の趣味が「日本語の本」と限定されているので・・・辛いところです。翻訳物を読みたい時は二倍の速さで本を読み飛ばさなくてはなりません。・・・って、こっちの勝手な事情なんですけれどね。
そんな私が二倍の速さで・・・なんて大上段に振りかぶらなくても、この作家の本は速く読めてしまいます。面白さが止まらない。しかも登場人物皆好きになってしまう。彼らの先が知りたくてもどかしい指でページをめくってめくって・・・読み終えて・・・ああこの後彼らは・・・また彼らに会いたい!と思うのです。「アカコとヒトミ」絶対会えるような気がしています。   すれ違えるように思うの、  バスに乗ると居るの、 広告の隅に凸凹社ってロゴが入っているの・・・そんな近しさが好きです。ガンバッテいるので好きです。しかも末広がりとかしり上がりとか・・・いいイメージがてんこ盛り。