カッコウの卵は誰のもの カッコウの卵は誰のもの
東野 圭吾光文社 2010-01-20
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東野圭吾著

膨大な?作品群の中のまだほんのわずかしか読んでいない…と言ってもいいのでしょうが、私の読んだ東野作品の中では「夜明けの街で」と「パラドック13」とに続いて…えー思ったよりつまらなかったなぁ…でした。
遺伝ねぇ…これもパラドックスと同じようにアイデアはあるんだね!って感じはしましたから…作品としてやっつけの感じがどうしてもしてしまう残念さがあります。
じっくり練り上げる時間が不足しているんでしょうか?
中途半端な詰め込み過ぎが原因かとも思いますが…たぶん登場人物の誰一人魅力的ではありませんでした…というところに尽きるかも。 これは本を読むとき痛いです。
読む私の目線が定まらないし、共感も生まれませんし、結果満足もできません。
父親の気持ちだけ暴走しますが…娘は、存在が希薄です。
遺伝を追いかける姿勢に肝心な人を見る目線に根本的な優しさがありません。作品はパッパッパと進みますが、何もかもが中途で描き切れていないもどかしさがあります。
続いて父から回ってきた「白銀ジャック」に期待しましょう。 と言っても題名がなんだか今一何で。