ゆんでめて ゆんでめて
畠中 恵新潮社 2010-07
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畠中恵著

 

この作家特有の?江戸言葉の表題です。 今は失われた?こういう言葉は楽しくもありますけれど「あまた」みたいにあまりに煩雑に思われるとうっとうしく思うこともあります。   表題にこのひらがなだと…何のこと?と思う人も多いでしょうが、畠中さんの作品を愛する人には…わかるのも楽しみでしょう。ゆんで、めてはまだ死語じゃないでしょうけど。       さて、図書館頼りの私、なかなか発表順に読んでいるか自信がないので、読み始めてしばし「あら、やっちゃった。なんか一作抜けたわね?」と、思いました。だから妙に不安で、わかっているんだかわかっていないんだか…でもそれにしてはなんかまじないにかかっているように道がある感じで…だんだん…そうか!そういう趣向か?意表を突かれました。          映画にもこんなのが結構ありましたね。 生きるか死ぬか?  あっちかこっちか? あの時あっちの道を選んでいたら…?たいていは選んだ道がなじむ道であるっていう落ちなんですが。   畠中さんのこの作品はずーっとそこに屏風のぞきさんの喪失感を引きずっていたので…奥行きができたようです。ちょっとマンネリか?と思わないでもなかったので、起死回生の一作かとも思えました。