警察庁から来た男 (ハルキ文庫) 警察庁から来た男 (ハルキ文庫)角川春樹事務所 2008-05-15
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佐々木譲著

佐々木譲さん4冊目。
「笑う警官」に次いで2冊目の「道警シリーズ」になるらしいです。
面白く読んでいますが、こういう作品は感想があってないような気がするのです。志水辰夫さんの作品なんて大好きで10冊以上読んでいてもほとんど感想記していないですもの。その点では自分ながら意外なのが横山秀夫さん。やっぱり10冊以上読んでいると思いますけれど・・・不思議なことに7・8作は感想ちゃんと書き残しているのですね。この差はどこから来るのかなぁ・・・。
警察という組織の形・・・志水さんはちょっと違うけど色々な作家の作品たちから?この頃結構な知識があります。 やっぱりねぇ・・・とは思いながらもあの「笑う警官」で素晴らしい組織力、カリスマ性を見せた佐伯さんはじめあの時の警察の方々は・・・冷や飯中。
なんと勿体無い人材の墓場!・・・と、思って杉下右京さんを思い出すことになります。(血)税金を提供している庶民のためにこういう人材もっと登用して頂戴よ!と言いたくなりますね。
それはともあれ、彼らは、津久井刑事は特に?気を使いながら警察庁からきた男に協力をして、いまひとたび、道警の埃を叩き出します。監察ってスキルが大事ですね。本当に必要な監察を効果的に上手にやって警察の浄化を常に保っていただきたい・・・と、思いつつ・・・検挙率との兼ね合いはどうなる?と、心配する私にも・・・どうしたもんでしょう?
本道にいない刑事達の活躍に胸がすく・・・と言いたいところですが、真実味を感じさせるほど!地味です。最もこの明るみに出たもののせいで道警はまた大揺れに揺れ、組織改変で適材適所が益々出来なくなる組織になるのではないかと・・・老婆心がおきます。彼らはこれ以上冷や飯を食わされたら・・・行くところはあるのでしょうか?大丈夫道警シリーズ3が出ているらしいです。佐伯さんにもですが、今回は出番が少なめだった小島さん(大活躍でもあります)にはもっとさっそうと活躍して欲しいです。大好きな北海道のために!
佐伯さんの慎重さのせいか津久井さんの遠慮のせいか・・・いや、多分彼らは男だってことだね・・・二つのチームのすり合わせがもっと上手くいっていたら・・・もっと早く片付いたのに・・・と思いますがそれじゃ話にならないしと苦笑です。 ところで刑事と暴力団幹部との見分け方・・・分かりますか?