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先日何かで「俵の藤太」を知っているかという話になりました。意外に私と同じ年配の人でも知らないのですね。家に帰ってきて「俵の藤太のムカデ退治知らないのよ。驚いた!」と言うと旦那が「家のご先祖様だって教えてやった?」「藤太を知らない人にそんな事を言ってもねぇ~」 藤原秀郷は旦那の家のご先祖様ということになっているのです。
それでふっと思いました。「この年でも知らないのだから今の子供たちはもっと知らないだろうなぁ~」それで今度いつかボランティアで小学校の朗読をするなら・・・どうせなら・・・「この話をしてみようかな?」
藤太をご先祖と仰ぐ家は物凄く多いはずですしね。特に関東地方には?ヒョットすると私は家の子供たちにもこの話はしていないかもしれません。これはしなくっちゃ!というわけで早速図書館に探しに行きました。そしてこの「御伽草紙」のなかに入っているのを見つけた!というわけです。
一種の英雄冒険譚です。単純なわりに?面白いですからね。
それで久しぶりにこのお伽草紙に目を通しましたが・・・懐かしい話も、知らない話も収録されていました。南北朝時代から江戸時代の始めごろまでに流布し書き残されたあまたの物語から16話載せられていました。中では「鉢かつぎ」「酒呑童子」「浦島太郎」「ものぐさ太郎」「俵藤太物語」はよく知った話でしたけれど、他は初めてでした。それにしても荒唐無稽な不思議な話が随分と聞き継ぎ読み継ぎして伝わってきたのだなぁ・・・と感心します。今の子供たちにはこういう摩訶不思議なお話を咀嚼する力があるのでしょうか?意外にこういう筋が面白くてちょとばかげてありえなくて・・・それぞれに悲しかったり笑えたり信じられなかったり、という短いお話は頭にしみこみやすいかもしれません。
私がかすかに覚えている昔の物語は何時覚えたのか定かではないのですけれど・・・こうしてまた本当に久しぶりに出会ってみると・・・子供だった時が妙に身近に感じられるのです。あらかたは父が寝る前に読み聞かせてくれたものだったのですけれど。