かぎりなくやさしい花々 かぎりなくやさしい花々
星野 富弘偕成社 1986-05
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星野富弘著

年末の最後のサークルの日にこの本を「お持ちの方は持ってきてください。」という回状が回りました。持っていなくて、買わない?私は早速図書館で仕入れました。今後使うかどうか見定めてからというつもりで。それでそういえばこのサークルの幹部?のお一人に相沢みつをさんとこの星野さんのコラボレート展覧会のチケットを頂いた事があったのを思い出しました。私が入会するかなり昔、サークルでこの星野さんの詩の朗読会をしたことがあるとか・・・。多分それで久しぶりに取り上げるのかなぁ・・・と読み始めたのですが・・・素晴らしい方です。
頂いたチケットで絵を見に行った時にも素晴らしい!と思ったのですが、改めて本を読んで怪我をしたところからお母様始めご家族の助け、後に奥様となられた渡辺さんとの馴れ初め、絵への傾斜・・・など・・・読めば心にしみこむ美しさです。それにこの素晴らしい絵が付くのです。

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絵が素晴らしければ素晴らしいほど、添えられた詩が心を打ちますし・・・。本当に凄い方だと脱帽しました。こんな方も世の中には居られるんだということを知ることは世の灯台に出会うようなものですね?
ところがこの本を取り上げて公開の場で朗読をすることはもう出来ないことらしいです。十数年前に使わせていただいた時はまだ名を知る方も絵を知る方も殆ど居なくて、星野さん及び出版社に問い合わせたところ「どうぞどうぞご自由にお使いください」だったそうですが、素晴らしい美術館もでき、出版物も凄い数に登った今、管理がきびしくなったらしいです。著作権保護の世の方向はそうですものね。
小さな公民館の小さなサークルの発表会でも自由に使うことは難しい世の中のようで、先年まで使わせてくださった宮部さんも、事務所のほうから今後公開の場(区民サークル、区民成果発表会も)ではご遠慮くださいと断りが入ったそうですし・・・。今年の区の成果発表会までに作品を選ぶことさえ困難になっているようです。もう既に亡くなられ、時を経て、自由に使える作品で意外に?おばさんに人気があるのは樋口一葉さんなのだそうですけれど、これはこれで、却って聞きに来る子どもたちには言葉がもう難しくて・・・思案投げ首状態のサークルです。で、小泉八雲さんとか新美南吉さんとか
の作品なら・・・ってことになるんですね。・・・って話がそれました。