ビター・ブラッド ビター・ブラッド
雫井 脩介幻冬舎 2007-08
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雫井脩介著

この作家の二作目です。「犯人に告ぐ」が面白く読めましたから、直ぐこの作品を予約しました。私って警察・探偵ものに本当に目がないなぁ・・・と、自分にあきれながらです。で、結果、端的に言えば主人公が(夏輝刑事君は人が良くて好感度は抜群ですが)刑事としてはちょっと魅力が薄かった気がしてその分「迫力が無かったなぁ」ですか。でも、面白く読んだんですよ。ちょっとコミカルな部分の強調が話の陰惨さを薄めて家族の葛藤をも好感度アップして・・・その分問題?も甘くなっちゃった感はあるのですけれど、その分軽やかな味?になったかな。って、ちょっと褒めすぎかな?進行が甘すぎたところが作品の甘すぎになったかな。
ジェントル・シニアとジュニアってなんだかな・・・ですが、刑事って大変なのね。実際の刑事さんも離婚の多い職業なのかな?家の旦那が勤めていた会社の営業さんも離婚の多い職種だったようですが?
アメリカの映画で良く見るじゃないですか、結婚記念日に仕事していた旦那に家族を顧みないと離婚を突きつける妻。そういえば家族を大事にしたいからと大臣辞めた人も?ホワイトハウスの補佐官の離婚劇可哀想だったな・・・なんて、余計なこと考えたりして。
新米刑事の成長譚としても読めるし、警察群像劇としても読める。
うん、その部分でも欲張った分あいまいになって・・・って感も。
とりあえず刑事に付いたあだ名が笑えて、笑った分当然シリアス感が減少していって、五係、六係の因縁?刑事の腐敗、情報屋の使い方、面白くなる要素はあるのに(相星さんとの関係は出来すぎ!)、サスペンス的には?惜しい!・・・って、感も。
劇場系の後は劇画系?って、作品制作年代は調べていないから反対かな?
「・・・って感も、・・・って感も?」って、読みながらちょこちょこ思っていましたが、この作家「クローズド・ノート」の作家なんですね?って、それって映画化された?恋愛系?見ていませんが・・・それって警察系じゃないのでしょう?ふうむ、事件もの専門じゃないのかな?警察物が他にあるか探してもう一作とりあえず読んで見ましょうか。