おひとりさまの老後 おひとりさまの老後
上野 千鶴子法研 2007-07
売り上げランキング : 611
おすすめ平均 Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ohitori.jpg

ohitori1.jpg

ohitori2.jpg

ohitori3.jpg

上野千鶴子著

「おひとりさまの老後」読んだ?と聞かれましたから「ああ、売れているらしいけど・・・読んでいないけど・・・」と、歯切れ悪く答えました。読んでいない本を腐すのはいけません。
「読み終わったから貸してあげる」「面白かったの?」「面白かったよ」「今読む本いっぱいあるからいいわ」お断りしたつもりでしたが・・・次に会ったとき渡されました。読むっきゃない?
なんとなく後ろ向きだったのは作者さんの経歴をなんとはなく知っていたからかなぁ?私より年上の方としては余りにお仕事の分野で一流過ぎやしません?おひとりさまはお一人様でも彼女の言うおひとりさまと私がなるかもしれないお一人様との間には越えられない溝がドッカーンとありそう・・・でしょ?読む前から感じちゃう。
着々と一人の老後を迎えるつもりで準備を進めてこられた方とうすぼんやりとでも家族の傘の下でぼーっと暮してきた私とでははなっから覚悟が違う?この分野では(‘この’だけでは無いかもしれないけれど・・・)すでにして勝ち組と負け組み?なんてね。
そしたらのっけから結婚生活を続けていらっしゃらないご自分を負け犬とおっしゃっているではありませんか。ほう、そう来ましたか?
確かに準備おさおさ怠り無く!過ごしてこられただけに、なかなかのソフトの充実振り!感服しました。しかも何度もおっしゃるとおり、こっちは「子供はいても・・・」の世代で夫がいるから「準備も遅れ・・・」の来し方で、亭主が定年迎えて友人ネットワーク構築にもまさにヒビが入りかねない現状・・・のご指摘どおりの遅れをとった負け犬状態。
後はお金?ご指摘どおりにそう思いますが、それもご指摘どおりの有様!だから読むのいやだったのよ・・・と、ぼやきながら、読了。
しかしまさかこの方に限って・・・多くの未婚で着実にネットワーク作りにも、資金作りにも着実な成果を上げてこられたほかの方々とは違って・・・結婚生活なんか維持しちゃって、同居という罠に落ちそうな立場の人を、見下してはおられませんでしょうね?と、なんだかいじけてしまったところでございます。なんだか「末は皆お一人様」という宣告の陰には高らかに‘未婚勝ち組オーラおら’ファンファーレが漂っている気配。
実際役立つソフトはあるし、なるほどと頷かされるところはあるし、石橋叩いて万全策かと感嘆もしたけれど・・・でもいちいちいちいち・・・ま、いいか。
だって、何を言おうとも、上野先生には理論武装に隙は全くあろうはずが有りません。どんな反論にも!気分にも?絶対確実な答えが待ち受けていることは確かですものね。全方位十重二十重四面楚歌?って感じ。
この本貸してくれたがった方はお子さんが無く10も年長のご主人がおありです。立場によって、一人一人、役立ち方も棘の感じ方も違うかもしれないわねぇ・・・しかし確かに、やな感じ!