西の魔女が死んだ (新潮文庫) 西の魔女が死んだ (新潮文庫)
梨木 香歩新潮社 2001-07
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梨木香歩著

図書館に申し込んでほぼ40人ほど待っていました。
それなのに映画館でこの映画のチラシを見つけました。
映画化の話は聞いてなかったよー!と、思って、でも読む前に映画が先立ったら厭だなあ・・・と、思っていました。
映画化された物は本とは別物とは思っていますが、それでも影響されることからはまのがれないので、最近は出来たら原作の方を先に読んでしまっておきたい!と、思っています。読むのが先か見るのが先か?って、答えは私の中では出ています。自分の印象は自分だけの物なのでやっぱり確保しておきたいですよ。
でもチラシを見て「え、魔女は外人がするの?」と、驚きました。

西の魔女が死んだ1 西の魔女が死んだ2
本の評判を聞いていましたが、内容の知識は全く無かったので。
で、脚本が衝撃?を加えたのかと思っていましたが・・・おばあちゃんは、西の魔女は、外人さんだったのですね!
そうでした、「西の」で気付くべきでしたよ。それにしてもまいさんの設定って凄く羨ましい!
学校にいけなくなって、お母さんがお父さんに電話で「生きにくいタイプの子」とか「扱いにくい子」とか言う場面があって、最初から少女を扱う本で親が口に出す科白か?と思ったのですが・・・実際は多分お母さんの方がハーフさんでまいさんよりもずっと生きにくい人生の先輩だったんでしょうに・・・と気が付きました。だからこそ分かった上での科白だったんですね?でもこの物語の焦点はそんなところに無かったわけです。
西の魔女はステキでした。でも夫に死なれた後随分孤独だったでしょうね?そう思うとますますステキに思えました。
たった一人の娘はああだし?一番理解して愛情を注いだ孫はあれから二年姿を見せなかったんですから。
だからこの本はまいの成長を描いているのですが、私には西の魔女の生き方が非常に心に迫りました。
なぜなら私もその道を辿るだろうということが見て取れたからです。
人とはそういうものかもしれませんが?
最後は自分ひとりです。でもその自分を選ぶことは出来そうです。
魔女の教えは実に見事に私への教えになりました。
魔女が淡々とこなしていた日常の沢山の手間のかかる家事。
そうか、手を動かしていさえすればどんなさびしいところででも人は自然に生きていけるのかも?
「最速のインディアン」のバート・マンローみたいに素敵な生き方を教えてくれる先輩って道の途中に散らばっているものなんだなぁ・・・こうして本を読んだり、映画を見たり、友(特に年上の)と話したりする日常の中に。
今年私は私が作った2年物の梅酒と母が台所に残していた8年物の梅酒を開けました。琥珀色が濃い母の梅酒のようななんともいえない味のある人が私の周りにもいっぱい居そうで、人が話す事を素直に聞いてみようという気持ちになりました。この本はそんな素直さを引き出してくれました。