探偵ガリレオ (文春文庫) 探偵ガリレオ (文春文庫)
東野 圭吾

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予知夢 (文春文庫) 予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾

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東野圭吾著

福山君のファンクラブに入っている友人が「福山君ドラマに出るのよ!」と喜んでいた?から、私は「『容疑者Xの献身』は読んだのよ。面白かったよ!同じ湯川と言う先生が出ている本があると書いてあったので、読んでみたいと思ってね、「探偵ガリレオ」と「予知夢」を図書館に予約したらなんと何十人待ちになってたの。ドラマ化のニュースのせいかな?」
「その二冊なら私買って読み終わったわよ。今度持ってってあげる。」と言うわけで、まだ図書館からは順番は来ないのですが読むことが出来ました。ドラマで見ちゃう前に読み終えることが出来ました。ありがたい!
読み終わってこの二冊はとても楽しく読めたのですが、じっくり楽しめたと言う点ではやっぱり「容疑者」が一番面白かったなと思っています。
でもこれって今までにないような探偵小説ですよね。
科学的という点では現在では正しいかどうかと言う点では疑問が多いのですけれど、読ませてしまうと言う点でもホームズを思い出します。この本の場合はキーになる科学的根拠って全部正しいのでしょうね?最もだからといって実際にこんな殺人が犯せるとはとても思えないのですけれど・・・それでも読まされてしまいます。そこがスゴーイ!って。
そこがこの作家の資質で力量なんだなぁ・・・!と、素直にエンターテインメントの一つとして十分に楽しませてもらえ、好きな作家の一人となりました。かなり遅ればせなのかも。
ドラマより先に「容疑者」読んでおいて良かったなぁ・・・と、思っています。それで既に一応私なりの湯川先生像が出来ていましたから。福山さんはあの只者ではないハンサムさに私も友人ほどとはいえないまでもイカレテいますが、そこはそれ一線を引かせていただきました。
一線といえば作者がイメージしたのは他の俳優さんだったそうじゃないですか?どうせならそのイメージで映画化だと面白いのになぁ・・・
ありがたいことに?草薙刑事の役柄が女性に変わっているので、私なりの「ガリレオ物語」はちゃんと別に取って置きやすかったのです。それなのに聞くところによると薫さんが本の方にも登場するのですって?イヤだなぁ・・・混乱しちゃいそうじゃない?
純粋に本からのイメージの湯川さんを別に確保しておきたいのになぁ・・・だって本の中の湯川先生の変人振りと福山さんが作る変人振りとの間には深ぁーい川があるんだもの。「探偵ガリレオ」と「ガリレオ」と別の楽しみにしておきたかったのになぁ・・・それにしても東野先生、どのくらいこの科学的雑学的知識のストックが続くのかなぁ・・・それも楽しみ!それにこの章題もおもしろいですよね。このこじつけそのうちに底が尽きないかそれも心配だけれども・・・印象的で・・・そのうち流行るかも?沢山沢山、上手い殺人事件とその見事な解決を本の上で納得させてください。間違ってもホームズのように途中で死なせたりしないで下さい。書くの飽きないで下さい。せめて三毛猫ホームズ以上に続けてください!