マドンナ・ヴェルデ

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マドンナ・ヴェルデ マドンナ・ヴェルデ
海堂 尊新潮社 2010-03
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海堂尊著

「医学のたまご」「ジーン・ワルツ」の姉妹編
曽根崎シリーズとでも名前が付くのですか?
そうなんだ! 薫ちゃんと曽根崎慎一郎の関係が実に魅力的だったから、完璧親子と思っていたけれど…ひょっとして薫ちゃんの遺伝子は…?
清川先生も大変だね…って…あれ?ジーン・ワルツの話もう忘れてる? あれ?って、先日映画「ジーン・ワルツ」見てきちゃったのね。 これが…失敗か?どうも話がややこしくなって…清川先生、自分の息子が(または娘が)できたって知っているんだっけ? 少なくとも映画では感ずいていたよ。
アーわかんなくなった。
でも考えてみればそれはどうでもいいことなんで…要は代理母が問題。 外国で代理母に生んでもらった子が日本で戸籍難民になっているってニュースを見たような…あれはだいぶ前の話だよ。 それでその後その話はどうなったんでしょ? 不覚にも…知らない。
私はもう代理母にもなれないし…孫ができる気配もない。 だからあまり深刻にこういう問題考える必要もなかった。
でも、日本の将来を考えて青写真を提示しなければならない政治家の方々にはちゃんと考えてもらいたい!もんだ。
そう、日本で子供がまた増えだして、人口のピラミッドが健康な形?になるためには…産婦人科と小児科の立て直しは大前提だからね。 理恵先生の大向こうへの問題提起は子供の将来を真剣に考える祖母兼母のみどりさんによって阻止されたまんま、行き詰ってしまったのですから。 ここでは事態は前進しなかったのですね。ただ理恵さんが母となって、母となれて?どのような進歩を遂げたのか? そこが知りたいところですね。 それにしても、こんな女性いるんだ? なんだか二人とも変な女性!それはさておき、産婦人科の女医さん増えているはずなんだけど…と、思うんだけど?…その方々で将来ビジョンを描いてもらえないものですか…ね?  ただこの国に今子供が生まれてきても、幸せは保証できないって感じがどうしてもするんです。 厳しい世界を生き抜かなくちゃならないんだよ…って、いたいけな赤ちゃんに警告しなくちゃならないような。 希望を提示できないような。 とりあえず大人が胸を張って…生まれてきてよかったね、ありがとう!素晴らしい未来が君を待っているよ…って胸を張って言える社会を作るのが…まず大人の覚悟!ってものでしょう。

あんじゅうー三島屋変調百物語事続ー

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あんじゅう―三島屋変調百物語事続 あんじゅう―三島屋変調百物語事続
宮部 みゆき中央公論新社 2010-07
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宮部みゆき著

「三島屋変調百物語事続」と題が付きます。2冊目になります。
新聞に連載されていると聞いていましたから…本になるのを期待して待っていました。で、出た!と、図書館に申し込んで…いったいどのくらい待ったのか?ようやく回ってきました。「事始」の続きで「事続」…この次は「続事続」なのかなぁ…なんてつまらないことを心配していますが…読み終えてもう続きを期待していますが…連載は終わってしまったんでしょうか?続いていますか?
さて、おちかさんがとても明るくなったのに…私も明るくなっています。掲載の4話も少しづつ明るさを感じるようです。
「逃げ水」のお旱さんは心置きなくたっぷりの水に取り巻かれて…穏やかにお鎮まりになるだろうし、平太も行く道が見えたし、三島屋の連中は大笑いできたし、おちかさんも。いうことなしの明るいお話。
2話目の「藪から千本」は針屋の怪談、幽霊怨霊話。だけどもそこはそれ人の心の闇が見せるお化けのお話。それでも終わりよければ…ちゃんと収まるところに収まって、おちかさんにはお勝さんという強い味方ができて、これから話の聞き方が少し変化してくるのだろうなぁ…と予感させられた。
そして3話、「あんじゅう(闇獣)」くろすけのお話。 どうしたって「まっくろくろすけ」を思い出しちゃうけど…日本の古い家の真っ暗な片隅。闇が当たり前のように家の中に蹲っていたころには確かに各家に生息していたかもしれない懐かしいお化け。 このくろすけと新左衛門とお初夫婦との交情の様には泣かされる。哀切でやさしくていじらしい。まっすぐに心にしみてくるいいお話が挟まった。
4話「吠える仏」はそのまま3話から引きずって…登場人物に青野若先生が増えそうな予感も。 それでもこういう登場人物が登場するのに…まだ100分の数話目!っていうのは早すぎる…なんて思ってみたり。
それにしても、物語性の豊かな素晴らしい才能だわ!と宮部さんに改めて…って、読むたびに、感嘆!

悪意

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悪意 (講談社文庫) 悪意 (講談社文庫)
東野 圭吾講談社 2001-01-17
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東野圭吾著

「赤い指」「嘘をもうひとつだけ」「新参者」に次いで加賀恭一郎シリーズ4作目。
本当にますます順序めちゃくちゃ。 相変わらず新刊の「待ち人多し」っていう本から予約しているからです。 こんなに読みたい本が山積じゃぁ…いったいどうするんだ?です。
さて、この作品アガサ・クリスティ―の「アクロイド殺し」を思い出させた。 犯人の手記があるという点でこの作品を思い出したのだけれど。私が知らないだけでこういう形の推理小説って結構あるのだろうか?
この作品の犯人の手記は初めっから?警察をミスリードするために書かれたものだったから、本質的には違ったのだけれど。
意外なくらい杜撰な手記で?犯人が早くに割れてしまった後が長かったー。
だからこの作品は大半が犯人(主人公と言っていいだろう)の人格を読み解くことで動機が分かってきて…解決に持ち込むまでのプロセスが見せ場だった。犯人と被害者の人となりを読み解く作品だったということだ。
よくいう通りに?犯罪者の性格が犯罪を形成するのだ!
犯人の手記と加賀さんの記録の行ったり来たりを、つまり双方向から事件の様相を読むのを面白いと感じるかどうかがカギだと思うけれど、今回も加賀さんの人間洞察の見事さに脱帽させられるのだけれど…私はちょっと煩わしさにとらえられて、一気の面白さに欠けるうらみがあるなぁ…と思ってしまった。
私の頭には煩雑すぎたってことか?
それでも…だからか?加賀さんは読むたびに好きになる。
形成途上なのかもしれないのに? だって私はまだ若いころの?加賀さんをあまり読んでいないのだものね。
まだまだ面白い作品ができるかもねぇ…趣のうんと変わった沢山の作品を読みたいな。
事件そのものにものすごく意外性があるというより、加賀さんと犯人のかかわり方が目新しい…っていうような作品が。
新刊が出たようなので予約しよう。 加賀さん今何歳なのかなぁ? 定年まで刑事やってくれるかなぁ?

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