凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1) 凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)
山本 幸久文藝春秋 2009-02
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山本幸久著

「カイシャデイズ」「ある日、アヒルバス」に告ぐ三作目。で、会社というのか業界と言うのか、それ物の一つです。この作家はこういうシリーズでいくのでしょうか?
働きたくないとか、生きがいの感じられる仕事場が無いとか・・・グニョグニョ言っている人たちがこれを読んだら、いや山本さんの作品群を読んだら・・・どんなに羨ましく感じるでしょうね?
って、言うより仕事や仕事場が好きになるってことの意味考えちゃいますね。
凪海さんを見ていると・・・結局元は全部自分なんだって、自分の姿勢と言うか‘気’なんだ!って思えますよね。
そんな精神論・・・って、普段は思っていても、素直にそこが、今が、素晴らしいものになるかどうかは・・・自分次第なんだって。給料が安かろうが、変人に取り巻かれていようが?そう、そうなんだ!って姿勢がどんどん肯定的に、積極的に、明るい方へ、高い方へ登っていく感じがします。
これがこの作者の作り出した「カイシャ」の素晴らしさです!
タカ・クマ・シノさんが好きになったように、デコさんが好きになったように、凪海さんも、大滝さんも、黒川さんも、磐井田さんも、醐宮さんも、その個性素晴らしいじゃないですか。
この個性的な人々を何気なく読んでしまえるということは・・・この世の中の人、大抵は「その個性ステキじゃないですか」って、言ってあげられるものなのかもしれないなんて思ったりして。失敗しても落ち込んでも、明日も行きたいと思える会社があって、働けることって、なんてステキなんでしょう。仕事を探している人皆に、したい仕事を選べる自由と権利をあげたいな。そしてこの年でも働けたら、働ける場所があったら、ほんとうにいいのにな・・・って思いながら本を閉じました。
「ココスペース」という会社、「アヒルバス」という会社、そしてもう一つ「凹組」大好き!最後の「ほろっ」まで、ホント、上出来!ワンダーランド!
 

ある日、アヒルバス ある日、アヒルバス
山本 幸久実業之日本社 2008-10-17
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カイシャデイズ カイシャデイズ
山本 幸久文藝春秋 2008-07
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